職場の同僚マル子は19歳の時に車の免許を取っている。
その頃、自動車学校の先生が授業中こう言ったらしい。
「女の子はいいですよね。
どこかで車がエンストして動かなくなっても、すぐにまわりの男性が駆け寄って助けてくれますからね。」
(ふーん、そういうものか・・・)
さて、免許をもらってしばらくして、彼女は念願の車を手に入れた。
とっても可愛いローバーミニの中古、昔の本当に小さいタイプです。
ボボボボボとエンジンを響かせて、夢に描いたドライブに出発!
「そしたらですね、ねえねえ、聞いてください。買ったばかりの車が道の真ん中でエンストして動かなくなったんです。
(あ、これ、学校で先生が言ってたパターンだ)
そう思って待ってたんです。ところが誰一人寄って来ないんですよ。仕方ないから私は一人で車を押しましたよ。」
学校で聞いていた話と全然違うじゃないか!と、マル子は不満なのである。
彼女の気持ちはわかるが、しかし先生を責めても仕方ない・・・。
「浅はかな者はどんな言葉も信じるが、賢い人は自分の歩みを見極める。」
箴言14:15
それ以来、マル子は一つ賢くなりました。
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